インプラント
インプラントとは、失ってしまった自分の歯の代わりに、人口の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人口の歯を装着する治療法です。
失った歯を補う方法として、入れ歯やブリッジ治療がありますが、健康な歯を削らなければならない、噛みにくいなどといったデメリットがあります。
インプラントはしっかりと顎に固定されるため、自分の歯と同じような感覚で会話や食事を楽しめるようになります。
インプラント治療の流れ
@ 術前検査・治療計画
口腔内の診査、レントゲン検査、3次元CT検査などを行い、
お口の中の 状態を詳しく確認します。
そして、検査結果を踏まえて治療計画を立案します。
A インプラント埋入
麻酔下で歯肉を切開し、インプラント埋入部分の顎の骨を削ります。
インプラント体を顎骨の中に埋め込み、その上から歯肉を縫合します。
約1週間後、術後洗浄と抜糸を行います。
Bアバットメント装着
インプラント埋入から約3~6ヵ月後、再び歯肉を切開して
インプラント体にアバットメントを装着するための型取りを行います。
C上部構造の装着
上部構造物を作製するために型取りを行います。
Dメンテナンス
治療終了後はメンテナンスの開始です。
毎日のご自宅でのケアとともに、定期的な歯科医院でのメンテナンスを行うことで、
インプラントは長期的に使用することができます。
インプラントの注意事項
※インプラント治療が出来ない方...
身体的リスクの大きい方、良好な口腔環境を維持することが困難な方は、インプラント治療が適さない場合があります。
・全身疾患(糖尿病、心臓病、高血圧等)に罹患している方
・骨粗鬆症の方
・骨質がよくない方
・著しく骨幅が不足している方
・喫煙されている方
・重度の歯周病に罹患している方
※インプラント治療のリスク
インプラントは外科手術のため、以下のようなリスクを伴います。
・下顎インプラント手術による下唇、舌の知覚麻痺、しびれの可能性があります。
・術後の腫脹、疼痛、出血、内出血、発熱等の可能性があります。
・インプラントの生着率は100%ではありません。
・インプラントは虫歯にはなりませんが、天然歯と同じように歯周病(インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎)になる可能性があります。
適切な口腔ケアでインプラントを大切に
インプラント埋入後、上部構造物を装着して数年を経て、インプラント周囲炎に罹患し、インプラント体が抜け落ちてしまう場合や、インプラント体を撤去せざるを得ない場合があります。
術前からの適切なホームケアと、徐々に変化する口腔状態に対応するための、定期的な受信をお勧めします。